教科書では中国史のあいだにはさまる南北アメリカ文明。なぜ。
紀元前1200年の話から16世紀までを2pでおさめるという神をも恐れる所業なのですが、そのぶん細かくは聞かれないのでポイントだけしっかり。
とにかくまず整理すべきは、マヤ文明・アステカ文明・インカ文明の3つ。
マヤ文明は、ユカタン半島、マヤ文字、太陽暦、20進法、ピラミッド状神殿。
アステカ文明は、メキシコ高原、アステカ文字、都テノチティトラン、コルテスの征服。
ここまでがメソアメリカ文明。追加するならテオティワカン文明も。
インカ文明は、アンデス高原、文字なし、都クスコ、マチュ=ピチュ遺跡、キープの使用、太陽崇拝、ピサロの征服。
こちらは、アンデス文明。地図も頻出です。確認しておきましょう。
全体の特徴としては、トウモロコシ・ジャガイモの栽培。これが大航海時代にヨーロッパから各地に伝わり人々の食卓を大きく変えました。
馬・牛・ラクダなどの大型家畜がいないこと。アルパカやリャマなんかが家畜として飼われています。ベルモールにアルパカいたよね。引退したらしいが。
鉄器の使用がないこと。これよく聞かれます。あと車両もないです。
そんなこんなで、大航海時代以降、スペインのコンキスタドールがたくさん入ってきたことでこれらの文明は征服されてしまいました。しかし、その文化や作物はその後の人々の生活を大きく変えることになったのです。コロンブス交換とも言われますが、トウモロコシ・ジャガイモ・かぼちゃ・トマト・唐辛子・カカオ・七面鳥・タバコ・天然ゴムなど、現在の皆さんの生活でも関わるものがアメリカ大陸からやってきました。タバコはまだ駄目だけどね!
七面鳥は日本ではあまり食べませんが、ヨーロッパではクリスマスの定番メニュー。感謝祭でも食べます。アメリカに留学したとき、ふっつーにスーパーでまるまま冷凍されててびびった。あのサイズをそのまま調理できるオーブンが、各家庭にあることにもびびった。
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