中国(分裂期)・周辺地域

黄巾の乱後の群雄割拠と後漢の滅亡により、中国は三国時代に移ります。ここからしばらく長期政権がなかなかできない分裂期、すなわち魏晋南北朝時代に突入します。


まずは三国時代。曹丕が魏を建国し、後漢は滅びますが北の、西の、南のと3つの勢力が中国統一をめぐって争うことになります。それぞれの場所は地図で要チェック。この分裂は60年ほど続きますが、蜀が魏に滅ぼされ、魏の流れをくむ晋(西晋)に呉が滅ぼされたことで一応終結を迎えます。


三国志演義はふっつーに面白いので、勉強に疲れたときにでもぜひ触れてください。本でも漫画でもアニメでもゲームでも。媒体は沢山あります。漢文でも取り上げられたりするので、話知ってると読まずとも解ける現象がおこる。「待て あわてるな これは孔明の罠だ」

授業で使えるかなぁと思い500円でPSP版三国無双(古い)を買ったはいいが、ゲームが下手すぎていつまでたっても話が進まない悲しみ。そういえば、前回のセンターで全員点数もらえたのは「魏ー屯田制」のとこでしたね。戦国時代の魏と区別がつかないから、と。受験生的にはラッキーでしたが、当然のことすぎて誰も気づかなかったのね作成者…。



晋の統一も長くは続かず、五胡など異民族の侵入により中国は北朝と南朝に分かれることになります。北朝は異民族、匈奴・鮮卑・羯・氐・羌などが興亡を繰り返し、最終的には鮮卑の拓跋氏によって北魏が成立します。太武帝の華北統一です。太武帝は仏教弾圧も押さえておきたい。孝文帝の均田制、三長制も頻出ですね。


さて南朝のほうはというと、都が健康(現:南京)に置かれたことで江南の開発が進みます。東晋・宋・斉・梁・陳に呉の建業も含めて、六朝時代なんて言ったりもします。皇帝権限が弱いため、貴族的で優雅な文化=六朝文化、です。


文化史でいうと、渡来僧(中国に来た僧)の仏図澄・鳩摩羅什はクチャ(亀茲)出身。オアシス都市で出てきたな。鳩摩羅什の仏典漢訳は中国仏教の発展に大きく寄与します。また、渡印僧の法顕もこの頃ですね。この時のインドは何朝かな~。グプタ朝。すぐ出てきましたかね。単元の割り振りにとらわれず、関連事項をしっかりつなげていくのが点数アップの近道です。


この南北朝は589年隋によって、やっと統一されることになります。長いことかかったなぁ。

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